「昨日と言ってること違くない?」が口癖になってた
「来週の土曜、ディズニー行こうよ」
彼のその一言に、心が跳ねた。すぐにチケットの空き状況を調べて、新しいカチューシャまでポチった。友達との予定も丁重にお断り。万全の体制。
…のはずだった。
木曜の夜、彼からLINE。
「やっぱ土曜、友達と飲みになった。ディズニーまた今度ね」
スマホを持つ指先が、すーっと冷たくなる。お腹の底にズシンと重たいものが落ちた感覚。カチューシャが入った段ボール箱が、玄関でぽつんと光ってる。
(…また? またなの?)
これ、1回や2回じゃない。「転職考えてる」→翌週「やっぱ今の会社でいいや」。「結婚は30までにしたい」→3ヶ月後「まだ早くない?」。もう何を信じていいかわからない。
でもね、本当に苦しいのは「予定が変わること」じゃないんだよね。この人の言葉を、私はどこまで信じていいんだろう——その不安が、胸の奥でずっとチクチクしてるんだと思う。
コロコロ変わる人の頭の中、覗いてみた
正直、昔の私は「こういう人ってただの無責任でしょ」と切り捨ててた。でも実際に振り回された経験を経て、ちょっと見方が変わったんだよね。
言うことが変わる人には、いくつかのタイプがある。
① その日の気分に支配されちゃうタイプ
朝ごきげんで「今日は手料理つくるね!」と宣言。でも仕事でイヤなことがあった途端、「やっぱ外食にしよ」。感情の波がそのまま発言に直結してしまう。本人に悪気はゼロ。ただ、気分という名の暴風雨に、自分ごと巻き込まれてるだけ。
② 嫌われるのが怖すぎるタイプ
目の前の相手に合わせて意見をコロコロ変える。友達Aには「結婚願望ある」、友達Bには「一人が楽」。八方美人…というか、八方怯えてるというか。好かれたい気持ちが暴走して、自分の本音が行方不明になってるパターン。
③ 決めること自体が怖いタイプ
「もし間違ってたらどうしよう」という恐怖が根っこにある。決断=リスクだと感じてるから、確定させたくない。だからギリギリまで揺れ続ける。優柔不断に見えるけど、その裏には「失敗して責められたくない」という切実な心理が潜んでる。
④ 自分の意見に自信が持てないタイプ
「私の考え、たぶん間違ってるし…」が口癖。だから周囲の反応を見て、そのつど軌道修正。自己肯定感の低さが、発言のブレに直結してるケース。
私が「もう無理」ってなった夜の話
ここからは完全に実体験。恥ずかしいけど書く。
元彼は、まさに「言うこと変わる系」の代表格だった。
付き合って半年くらいの頃、将来の話をした。ソファに並んで座って、テレビの音を消して。ちょっと緊張しながら「私たち、この先どうなるのかな」って切り出したの。
彼は少し考えてから「一緒にいたいよ。同棲とか、考えてもいいかも」って言った。
心臓がドクドク鳴った。手のひらがじんわり熱くなって、泣きそうになるのをこらえた。帰り道、ニヤニヤが止まらなくて、マスクしてて本当によかった(笑)。
それから2週間後。
同棲の物件でも見てみようかなって話を振ったら、彼はキョトンとした顔で「え、同棲? まだ早くない?」って。
…は?
(いやいやいやいや。あなた「考えてもいいかも」って言ったよね? 私の幻聴? 空耳?)
血の気が引くってこういうことかと、あの時初めて知った。頭の中が真っ白になって、何も言葉が出てこない。目の奥がツーンと痛くなって、でも泣くのは悔しいから必死にこらえて。
帰りの電車で、窓に映る自分の顔がひどかった。ファンデが崩れてるとかそういうレベルじゃなくて、目が完全に死んでた。
あの夜、布団にくるまりながら考えた。
(私が重すぎるのかな。期待しすぎ? 勝手に盛り上がった私がバカなの?)
…でもさ、違うよね。人の言葉を信じて動いただけなのに、なんで自分を責めなきゃいけないの。
振り回される側の”本当の”しんどさ
言うことが変わる人と付き合ってて何が一番キツいかって、自分の感覚が信じられなくなること。
「あの時ああ言ったよね?」って確認しても、「そうだっけ?」って返される。繰り返されるうちに、自分の記憶に自信がなくなってくる。
(私の聞き間違い? 都合よく解釈しちゃった?)
この感覚、マジで危険。気づいたら相手の顔色ばっかり伺って、自分の感情を後回しにしてる。友達に愚痴っても「そんな人やめなよ」って言われるけど、好きだからそう簡単に割り切れないんだよね…。
もうひとつキツいのが、未来が描けなくなること。
「結婚したい」と言ったり「まだ早い」と言ったり。「子どもは欲しい」と言ったり「自由でいたい」と言ったり。どっちが本音なの? その不安定さの上に、自分の人生設計を乗せられるわけがない。
20代後半〜30代の女性にとって、これは切実な問題。時間は有限なんだから。
実際に効果があった5つの対処法
散々振り回された末に、私が試行錯誤してたどり着いた方法をシェアするね。
① 大事な話は”文字”に残す
口約束は空気みたいに消えていく。だから重要な話をしたあとは、必ずLINEで「今日話したこと、〇〇ってことでいいよね?」と送る。
最初は「なんか契約書みたいで嫌だな」って抵抗あった(笑)。でもこれ、やってみたら劇的に変わる。彼自身も、文字で見ると「あ、自分こう言ったんだ」って自覚が生まれるみたい。
② 小さな約束から”守る練習”をさせる
いきなり「将来のこと決めて!」はハードルが高すぎる。まずは「週末のランチ、金曜までに決めてね」くらいの小さなお題から。守れたら素直に「決めてくれて助かった!」と伝える。
(褒めて伸ばすってこういうことか…子育てか?って思ったけど、マジで効く)
③ 感情は「I(アイ)メッセージ」で伝える
「なんで変えるの!?」と責めると、相手は防御モードに入る。余計に本音が出てこなくなるんだよね。
だから「予定が変わると、私は不安になるんだ」という伝え方に切り替えた。主語を「あなた」から「私」に変えるだけで、相手の受け取り方がガラッと変わる。
④ “変えていい部分”と”変えちゃダメな部分”を分ける
全部をガチガチに固めようとすると、お互い息が詰まる。だからルールはシンプルに。
「ランチの場所とか、遊びの予定はいくらでも変えていい。でも、二人の将来に関わることは、一度決めたら簡単に撤回しないでほしい」
この線引きを明確にしたら、私のストレスは半分以下になった。相手の柔軟さを全否定しないのがコツ。
⑤ “最終確認ルール”をつくる
友人のエピソードなんだけど、彼女はデートの予定が二転三転する彼に振り回されてた。で、あるとき「最終確認のLINEが来るまでは、私は動かないから」と宣言したらしい。
最初は彼もポカンとしてたけど、何度も予定を変えても彼女が準備しないことに気づいて、だんだん「確定してから伝えよう」と意識が変わっていったんだって。
でも「変わること」が全部ダメなわけじゃない
ここ、忘れちゃいけないポイント。
新しい情報を得て考えが変わるのは、むしろ健全なこと。頑固すぎる人だって付き合いづらいでしょ?
問題なのは、理由なく変わること。重要な場面で変わること。変わったことに自覚がないこと。
柔軟性と無責任は、似てるようでまったくの別物。「なぜ変わったのか」を説明できる人は信頼できる。説明できない人は…ちょっと立ち止まって考えたほうがいい。
彼自身が変わりたいと思ったときにできること
もし彼が「自分のこういうところ、直したい」と言ってくれたら。それだけで一歩前進。
ある知人の男性は、彼女に泣きながら「あなたが本当は何を思ってるのかわからない」と言われて目が覚めたらしい。それから、話す前に自分の意見をスマホのメモに一行だけ書く習慣をつけた。「俺は〇〇だと思う。理由は△△」。たったそれだけ。でも、この”書いてから話す”を続けたら、発言がブレなくなっていったんだって。
変わるのに必要なのは、才能じゃなくて習慣。
最後に、振り回されてるあなたへ
「好きだから我慢しなきゃ」って思ってない?
私もそうだった。彼の言葉が変わるたびに傷ついて、でも「私が気にしすぎなだけ」って自分にフタをしてた。友達の前では笑って話してたけど、一人になるとスマホの過去のLINEを遡って「やっぱりあの時こう言ってたじゃん…」って確認してる自分がいて。
(これ、もう恋愛じゃなくて証拠集めだよな…)
って気づいた瞬間、鳥肌が立った。
だからこそ伝えたい。あなたの「おかしいな」という直感は、だいたい正しい。相手を理解する努力は素晴らしいけど、自分の心をすり減らしてまで続けるものじゃない。
対処法を試してみて、相手が変わろうとしてくれるなら、一緒に頑張る価値はある。でも、何も変わらないなら——その答えも、もうあなたの中にあるはず。
言葉は、愛情の形。コロコロ変わる言葉の裏にあるものが「優しさ」なのか「無関心」なのか。そこだけは、見誤らないでほしいな。
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