「本当に私のこと好き?」
また聞いてしまいました。今週だけで何回目だろう。
彼は「もちろん」って答えてくれるけど、その声のトーンが少しずつ疲れてきているのがわかります。ああ、またやってしまった。こんなに確認しないと安心できない自分が、嫌になります。
私を苦しめた「愛されたい」という呪縛
昨日も、彼の返信が1時間遅れただけでドキドキが止まりませんでした。
「何かあったのかな」 「嫌われたのかな」 「もう好きじゃなくなったのかな」
頭の中で不安がグルグル回り始めると、もう止まりません。気づいたらスマホを握りしめて、彼のSNSをチェックしている自分がいました。
オンラインになってる。でも私には返信がない。
その瞬間、胸がギュッと苦しくなります。「私より優先することがあるんだ」って。
冷静に考えれば、仕事中かもしれない、運転中かもしれない、トイレかもしれない。でも、不安に襲われている時は、そんな当たり前のことすら考えられなくなるんです。
母との関係が全ての始まりだった
カウンセリングを受けて、初めて気づきました。
「お母さんとの関係はどうでしたか?」
その質問で、涙が止まらなくなりました。
母は気分屋でした。機嫌がいい時は「あなたは私の宝物よ」って言ってくれるのに、機嫌が悪い日は無視されました。同じことをしても、ある日は褒められて、別の日は怒られる。
子どもの私には、何が正解かわかりませんでした。
だから、いつも母の顔色を伺っていました。「今日のお母さんはどんな気分かな」って。どうすれば愛してもらえるか、いつも考えていました。
30歳になった今でも、その癖が抜けていないんです。
恋人の顔色を伺い、機嫌を損ねないように気を遣い、「どうすれば愛してもらえるか」ばかり考えている。
愛されることが、条件付きだった。だから今も、無条件に愛されるなんて信じられないんです。
やってしまっていた5つの行動
振り返ると、怖くなるほどでした。
「本当に好き?」の連発
一日に何度も聞いていました。朝起きた時、昼休み、夜寝る前。彼が「好きだよ」って答えても、2時間後にはまた聞きたくなる。
その度に、少しだけ安心するんです。でも、その安心は長続きしない。すぐにまた不安になって、また確認したくなる。
完璧な彼女を演じる
本当は苦手な料理も、毎日頑張りました。本当は興味のない野球も、彼のために覚えました。自分の意見を言わずに、いつも彼の意見に合わせていました。
「こんなに頑張っているんだから、愛されるはず」
そう思っていました。でもこれって、取引ですよね。愛じゃない。
スマホチェックしたい衝動
彼が席を外した時、スマホが置きっぱなしになっていると、見たくて仕方なくなります。我慢したこともあれば、見てしまったことも。
誰とLINEしているのか、どんな会話をしているのか。知らないと不安で仕方ない。
でも、見たところで安心できないんです。むしろ、知りたくなかったことまで知ってしまって、もっと不安になる。
夜中の「会いたい」攻撃
不安が爆発すると、深夜でも「今すぐ会いたい」って連絡していました。
彼は明日も仕事があるのに、「無理」って言われると「やっぱり私のこと好きじゃないんだ」って泣いてしまう。
今思えば、完全にモンスターでした。
友達との時間に嫉妬
彼が「明日、友達と飲みに行く」って言うと、ザワザワするんです。
「私よりも友達が大事なの?」って。でも、それを直接言うと嫌われそうで、不機嫌な態度で示していました。
結果、彼は友達との約束を断るようになりました。私のために。
でも、それで嬉しかったかというと、違うんです。罪悪感でいっぱいでした。
友人が壊れていった恋愛
大学時代の親友Kの話をします。
彼女も「愛されたい」気持ちが人一倍強い子でした。彼氏ができると、その人のために自分を完全に変えていました。
前の彼氏は音楽好きだったから、Kも音楽を聴き始めました。次の彼氏はアウトドア派だったから、キャンプ道具を揃えました。
でも、どの恋愛も長続きしませんでした。
ある日、Kが泣きながら電話してきました。
「私、何が好きなのかわからなくなった。私って誰?」
彼氏に合わせすぎて、自分が何者かわからなくなっていたんです。
そして、彼氏たちも疲れていました。「本当のKが知りたい」「なんでも合わせないで、自分の意見を言ってほしい」って。
愛されたくて頑張っていたのに、その頑張りが逆に相手を遠ざけていた。
「君が求めているのは僕の愛じゃない」
忘れられない言葉があります。
元彼が、別れを切り出した時に言った言葉です。
「君を愛してる。でも、君が求めているのは僕の愛じゃなくて、君自身の不安を埋めるための保証なんだ。それは僕にはあげられない」
その瞬間、全身の血が凍りつきました。
確かに、私は彼の愛を受け取っていませんでした。彼が「好きだよ」って言っても、「本当に?」って疑っていました。プレゼントをくれても、「これで愛されているって証明できる」としか思っていませんでした。
愛を感じたかったんじゃなくて、不安を消したかっただけだったんです。
変わり始めた3つのステップ
別れてから、本気で変わろうと決めました。このままじゃ、誰と付き合っても同じことの繰り返しだって。
ステップ1:自分に優しくする練習
カウンセラーの先生に言われました。
「失敗した時、あなたは自分に何て言ってますか?」
思い返すと、ひどい言葉ばかりでした。「バカ」「ダメな人間」「価値がない」。
「今日から、親友に話しかけるように、自分に話しかけてください」
最初は抵抗がありました。でも、毎日続けました。
「今日もよく頑張ったね」 「失敗しても大丈夫だよ」 「あなたは十分価値があるよ」
鏡を見ながら、自分に言い聞かせました。
3ヶ月後、不思議なことに気づきました。彼氏からの「好き」を確認する回数が減っていたんです。
自分で自分を肯定できるようになると、他人からの承認がそこまで必要じゃなくなる。この感覚、初めて知りました。
ステップ2:恋愛以外の居場所を作る
彼氏が私の全てになっていたことが、そもそもの問題でした。
だから、意識的に他の居場所を作りました。
ヨガ教室に通い始めました。料理教室にも。週末は、友達とカフェ巡り。
最初は「彼氏と会えない時間がもったいない」って思っていました。でも、だんだん楽しくなってきたんです。
ヨガの先生に「最近、顔つきが変わりましたね」って言われました。友達からは「前より明るくなった」って。
自分の価値が、彼氏の評価だけで決まらなくなっていました。
ステップ3:不安を言葉にする
新しい彼氏ができました。今度は違うやり方でいこうと決めていました。
不安になった時、「本当に好き?」って確認する代わりに、こう言うようにしたんです。
「あなたが友達と遊びに行くって聞くと、見捨てられるような不安を感じる。これは私の過去の問題だってわかってる。でも、そういう気持ちになることを知っておいてほしい」
彼は、優しく抱きしめてくれました。
「教えてくれてありがとう。でも、友達と遊ぶことと、君を愛していることは別だよ。君は僕にとって特別な存在だから」
その言葉が、スッと心に入ってきました。
確認じゃなくて、対話。これが大事だったんです。
半年後の変化
今、彼とは週3〜4回会っています。
以前なら毎日会わないと不安だったのに、今は一人の時間も楽しめます。
彼が友達と遊びに行く時も、「楽しんできてね」って送り出せる。以前みたいにザワザワしないんです。
何が変わったのか。
彼の愛が私の全てじゃなくなったんです。
彼と一緒にいる時間は幸せ。でも、一人の時間も充実している。友達との時間も楽しい。仕事も頑張れている。
幸せの源が、一つじゃなくなりました。
彼も言ってくれました。「最近、君といるのが本当に楽。前は、なんか重圧を感じることがあったけど、今は自然体でいられる」
愛されたくて必死だった時より、力を抜いた今の方が、ずっと愛されている。
皮肉ですよね。でも、これが真実なんです。
今、同じ悩みを抱えているあなたへ
「本当に好き?」って聞きたくなる気持ち、痛いほどわかります。
一人になるのが怖い気持ちも。相手に嫌われたくない気持ちも。
でも、その不安は相手が埋めてくれるものじゃありません。
どれだけ相手が「好きだよ」って言っても、自分で自分を愛せない限り、その不安は消えないんです。
私が実際にやって効果があったことをまとめます。
自分に優しい言葉をかける
毎日、鏡を見て「今日もよく頑張ったね」って自分に言う。最初は恥ずかしいけど、続けると変わります。
恋愛以外の幸せを見つける
趣味、友達、仕事。幸せの源を分散させる。一つに依存しない。
不安を隠さずに伝える
「本当に好き?」じゃなくて、「こういう時、不安になる」って正直に伝える。
完璧な自分を演じない
ありのままの自分を見せる勇気。それでも愛してくれる人が、本当にあなたを愛している人です。
小さな成功体験を積む
何でもいい。資格を取る、料理を上達させる、本を読み終える。恋愛以外で達成感を得る。
変わるのは、時間がかかります。簡単じゃありません。
今でも、たまに不安になります。彼の返信が遅いと、ドキッとします。
でも、その時に深呼吸して思い出すんです。
「彼の愛が私の全てじゃない。私には他にも幸せがある」
あなたは、愛される価値があります。
でも、その価値は相手が決めるものじゃない。あなた自身が決めるものです。
まず、自分で自分を愛してあげてください。
そこから、本当の恋愛が始まります。
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